
■少し嬉しかった事と、とても悲しかった事 拡大写真

数年前から施設に入居している毋が今月誕生日を迎えて、大村知事名の「扇子」を戴いた。
母は 11/14 で99才になり、名古屋市から「数え」で100才の祝いに贈られたという事です。
連絡先になっている我が家に届き、やっとで予約が取れたので会いにいった。
残念ながら年老いた母は、この祝い品が理解出来たかは不明だけどね。
イラストのカキツバタは、愛知県花だからだろう。
長寿な母は子らに悲しい思いをさせたこともなく、立派な人だ。

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お祝いの扇子を届けに行く日の前日、悲しい知らせが入った。
義兄の訃報です。
今年1月に判った病名は「膵臓癌」だった。
少しの間抗がん剤治療もしたようだが、本人の意思で治療を辞めて「余生」を自分らしく生きた。
発覚から9ヶ月ちょっと、、。
なんとも、痛ましい。

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義兄は音楽が好きで、古いレコードを聴いていた。
JAZZも好きだったけど、「ももクロ」も好きだった(こっちはCD)、、。
それから、映画も好きだったが、なにしろ「昔」のものばかり。
中でも「成瀬巳喜男」や「小津安二郎」監督などのDVDコレクションがいっぱいあった。
以前、尾道に同行した事があり、その時「東京物語」の話を知らない僕に丁寧に教えてくれた。

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「本」を読むのも大好きだったが、整理が趣味かと思うほど、キチンと並んでいた。
書棚の上には、贔屓の「昭和女優」さんのポスターもちゃんとあった。
「中原中也」の詩集も何冊もあったが、「石川啄木」関連のものも多かった。

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整理好きの義兄が、机の読書スタンドに置かれた「ハードカバー」には、途中に「しおり」が挟んだままになっていた。
満72才だった。(大津市)