社長のブログ
戻る
2016年10月20日
「バンコン」とはどういうキャンピングカーか? 記事詳細
 ■「バンコン」とはどういうキャンピングカーか? 拡大写真 

キャンピングカーを生業にして33年目。
「いろいろあったなあ」と思いふける自分は、やはり年を取ったのか、、、。

以前、長年キャンピングカーの「ガイド本」の編集に携わっていらした「町田 厚成氏」との対談でお話した事を思い出した。

しばらく、この思い出話を再考してみます。今回はその1回目です。
(新ネタでなくて、サボってるねぇ なんてね)

タイトルは、本業の「バンコン」について、、。

これって中々、まとめられない事なんです。
いかにも、日本風の発展をした「独特の世界感」だと考えています。
右は、日本RV協会のHPにもアップされている「キャンピング車の日本市場におけるタイプ別統一呼称」の内の「自走式キャンピングカー」の表です。

色々な呼び名がありますが、この統一呼称を決める時(当時、その担当の一人でした)、欧米の呼び方を参考に日本らしさを加味した記憶があります。
(ボディ形状のイラストは、我が社のスタッフが書いたんですね、、。 (^-^; )

その当時から、バンコンは「エントリーモデル」とか言われておりましたが、バンコンメーカーの自分としては「何か、下にある感じ」が嫌で、ちゃんと記述をした覚えがあります。


 ■「バンコン」とはどういうキャンピングカーか? 拡大写真 

相変わらず(というか、ますます)巷にあふれるがごとく「キャンピングカー」の専門書(?)が、どんどん出版されていますね。
雑誌が売れなくなったとか言われて久しいのですが、ここは今も元気です。
おそらくそれは、「キャンピングカーが色々な意味でわからない」からですね。
旅の本やペット、釣りなどのそれは、わからないから読むのではなく、その情報が欲しくて読む(見る)のでしょう。
そこが少し違っています。

というわけで、前述のインタビュー記事から少しづつ再アップしていこうかな という感じです。
町田氏のブログはこちら;
http://campingcar2.shumilog.com/author/campingcar/



 ■「バンコン」とはどういうキャンピングカーか? 拡大写真 

町田氏;「バンコン」とはどういう性格のキャンピングカーか?

私;今から二十数年前ぐらいまでは、バンコンは「エントリーモデル」だと言われていました。取り扱いも易しいし、キャブコンや輸入車に比べて、価格帯もリーズナブル。だから、ユーザーがステップアップしていくときの 「入門車」として見られる事が多かったんですね。
しかし、実際はエントリーモデルというようなものではなく、それ自体が完結的な独立したジャンルであると考えています。
その証拠に、バンコンに乗った人が次もまたバンコンを買うケースも多いし、キャブコンに乗っていたユーザーが、家族構成が変わったりしてバンコンに移っていくというケースも多い。それだけバンコンには、キャブコン、バスコン、トレーラーなどとはまた違った魅力があるということなんでしょうね。



 ■「バンコン」とはどういうキャンピングカーか? 拡大写真 

町田氏;その魅力を一言でいうと?

私;汎用性が高い。どんな用途にも使える。
キャブコンとの比較でいえば、キャブコンは確かに装備内容も充実しているし、設計の自由度が高いから、室内空間を効率よく使い切るデザインも追求できるし、それが室内の快適性も約束する。
しかし、そのことで、逆に用途が限定されてしますということもありますよね。ライト/タウンやボンゴベースのライトキャブコンならいざ知らず、やはりカムロードクラスになると、通勤や買い物といった日常使いをするにはちょっと大げさ過ぎるし、第一、駐車スペースを選ぶときにも支障が出る場合もある。
それに対して、概してバンコンはオートキャンプのようなアウトドアの需要も満たすし、長距離旅行にも使える。さらには、通勤や買い物などといった日常使いが気楽に出来る。




 ■「バンコン」とはどういうキャンピングカーか? 拡大写真 

町田氏;マルチユースが可能になるということですね。

私;その「マルチユース」という意味の中には、外観が目立たないということも含まれているんです。
実は、バンコンを選ばれるお客様の中には、キャブコンや輸入車は目立ちすぎるから、、と言われる方もがけっこういらっしゃいます。
日本人は、やはりまだまだシャイな人も多い。そういう人の中には、キャンピングカーが買ったことを知られると「あそこの家は金持ちなんだん」などとウワサされるのがいやだとかね。
その点バンコンならば、内装がどんなに豪華であっても、外観は普通のハイエースやキャラバンとそんなに変わらないので目立たない。だから、ひっそりと駐車場に止めていられるし、どこにでも安心して出かけられる。「シャイな人でも安心できるバンコン」という評価は、まだ日本では生きています。



 ■「バンコン」とはどういうキャンピングカーか? 拡大写真 

町田氏;日本人は商品の持っている「季節感」を楽しむ

私;そこには、日本人の嗜好の問題も絡むかもしれないですね。
何しろ日本人は、新しいものが好き。実用的な商品を買う場合であっても、そこに「時代感覚が盛り込まれているかどうか」「心が弾むような新しいギミックが投入されているかどうか」「色使いや材質感などにトレンドが反映されているかどうか」。
そういう目で商品を眺める習慣があるんですね。
だから、「冷やし中華」や「鍋料理」じゃないけれど、日本には季節商品というものがある。日本は四季の豊かな国ですから、季節の移り変わりを商品を選択するときにも楽しもうとする。



 ■「バンコン」とはどういうキャンピングカーか? 拡大写真 

町田氏;ああ、日本人は感受性が繊細ですよね。

私;だから、キャンピングカーを企画するときも、開発者は細かいところまで神経をつかう(笑)。うちのバンコンでは、流し台に陶器を使っているものもあるんです。それはレクビィという会社の所在地が陶磁器の産地(瀬戸市)として有名だということもあるのですが、やはり少しでも、日本人の感性に訴えるものを盛り込んでいきたいという気持ちがあるからなんです。
そんなシンクを使うなんて、日本だけかもしれない(笑)。外国ではシンクはシンク。みな同じステンレス製で満足しているわけだから。
さらに、日本人は車内でくつろぐときも、さまざまなアミューズメントを求めますね。テレビ、DVD・ブルーレイプレイヤー、オーディオなど。そこも日本的なんですね。


(また、次回に続けます、、、)

戻る

社長のブログ
2016年10月20日
「バンコン」とはどういうキャンピングカーか?
キャンピングカーを生業にして33年目。
「いろいろあったなあ」と思いふける自分は、やはり年を取ったのか、、、。

以前、長年キャンピングカーの「ガイド本」の編集に携わっていらした「町田 厚成氏」との対談でお話した事を思い出した。

しばらく、この思い出話を再考してみます。今回はその1回目です。
(新ネタでなくて、サボってるねぇ なんてね)

タイトルは、本業の「バンコン」について、、。

これって中々、まとめられない事なんです。
いかにも、日本風の発展をした「独特の世界感」だと考えています。
右は、日本RV協会のHPにもアップされている「キャンピング車の日本市場におけるタイプ別統一呼称」の内の「自走式キャンピングカー」の表です。

色々な呼び名がありますが、この統一呼称を決める時(当時、その担当の一人でした)、欧米の呼び方を参考に日本らしさを加味した記憶があります。
(ボディ形状のイラストは、我が社のスタッフが書いたんですね、、。 (^-^; )

その当時から、バンコンは「エントリーモデル」とか言われておりましたが、バンコンメーカーの自分としては「何か、下にある感じ」が嫌で、ちゃんと記述をした覚えがあります。




相変わらず(というか、ますます)巷にあふれるがごとく「キャンピングカー」の専門書(?)が、どんどん出版されていますね。
雑誌が売れなくなったとか言われて久しいのですが、ここは今も元気です。
おそらくそれは、「キャンピングカーが色々な意味でわからない」からですね。
旅の本やペット、釣りなどのそれは、わからないから読むのではなく、その情報が欲しくて読む(見る)のでしょう。
そこが少し違っています。

というわけで、前述のインタビュー記事から少しづつ再アップしていこうかな という感じです。
町田氏のブログはこちら;
http://campingcar2.shumilog.com/author/campingcar/





町田氏;「バンコン」とはどういう性格のキャンピングカーか?

私;今から二十数年前ぐらいまでは、バンコンは「エントリーモデル」だと言われていました。取り扱いも易しいし、キャブコンや輸入車に比べて、価格帯もリーズナブル。だから、ユーザーがステップアップしていくときの 「入門車」として見られる事が多かったんですね。
しかし、実際はエントリーモデルというようなものではなく、それ自体が完結的な独立したジャンルであると考えています。
その証拠に、バンコンに乗った人が次もまたバンコンを買うケースも多いし、キャブコンに乗っていたユーザーが、家族構成が変わったりしてバンコンに移っていくというケースも多い。それだけバンコンには、キャブコン、バスコン、トレーラーなどとはまた違った魅力があるということなんでしょうね。





町田氏;その魅力を一言でいうと?

私;汎用性が高い。どんな用途にも使える。
キャブコンとの比較でいえば、キャブコンは確かに装備内容も充実しているし、設計の自由度が高いから、室内空間を効率よく使い切るデザインも追求できるし、それが室内の快適性も約束する。
しかし、そのことで、逆に用途が限定されてしますということもありますよね。ライト/タウンやボンゴベースのライトキャブコンならいざ知らず、やはりカムロードクラスになると、通勤や買い物といった日常使いをするにはちょっと大げさ過ぎるし、第一、駐車スペースを選ぶときにも支障が出る場合もある。
それに対して、概してバンコンはオートキャンプのようなアウトドアの需要も満たすし、長距離旅行にも使える。さらには、通勤や買い物などといった日常使いが気楽に出来る。






町田氏;マルチユースが可能になるということですね。

私;その「マルチユース」という意味の中には、外観が目立たないということも含まれているんです。
実は、バンコンを選ばれるお客様の中には、キャブコンや輸入車は目立ちすぎるから、、と言われる方もがけっこういらっしゃいます。
日本人は、やはりまだまだシャイな人も多い。そういう人の中には、キャンピングカーが買ったことを知られると「あそこの家は金持ちなんだん」などとウワサされるのがいやだとかね。
その点バンコンならば、内装がどんなに豪華であっても、外観は普通のハイエースやキャラバンとそんなに変わらないので目立たない。だから、ひっそりと駐車場に止めていられるし、どこにでも安心して出かけられる。「シャイな人でも安心できるバンコン」という評価は、まだ日本では生きています。





町田氏;日本人は商品の持っている「季節感」を楽しむ

私;そこには、日本人の嗜好の問題も絡むかもしれないですね。
何しろ日本人は、新しいものが好き。実用的な商品を買う場合であっても、そこに「時代感覚が盛り込まれているかどうか」「心が弾むような新しいギミックが投入されているかどうか」「色使いや材質感などにトレンドが反映されているかどうか」。
そういう目で商品を眺める習慣があるんですね。
だから、「冷やし中華」や「鍋料理」じゃないけれど、日本には季節商品というものがある。日本は四季の豊かな国ですから、季節の移り変わりを商品を選択するときにも楽しもうとする。





町田氏;ああ、日本人は感受性が繊細ですよね。

私;だから、キャンピングカーを企画するときも、開発者は細かいところまで神経をつかう(笑)。うちのバンコンでは、流し台に陶器を使っているものもあるんです。それはレクビィという会社の所在地が陶磁器の産地(瀬戸市)として有名だということもあるのですが、やはり少しでも、日本人の感性に訴えるものを盛り込んでいきたいという気持ちがあるからなんです。
そんなシンクを使うなんて、日本だけかもしれない(笑)。外国ではシンクはシンク。みな同じステンレス製で満足しているわけだから。
さらに、日本人は車内でくつろぐときも、さまざまなアミューズメントを求めますね。テレビ、DVD・ブルーレイプレイヤー、オーディオなど。そこも日本的なんですね。


(また、次回に続けます、、、)





戻る

レクビィ直営店 来店予約 資料請求