社長のブログ
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2015年04月23日
キャンピングカー内の、暑さ対策と寒さ対策について 記事詳細
普段キャンピングカーの車内環境について、製造現場で考えている事を何回かに分けてアップしていこうかと思います。
少しだけ専門的(と言う程でもありませんが)な、お勉強タイムです。

先ずキャンピングカーの、暑さ対策と寒さ対策についての考察です。
ベストな車内の環境は、夏は涼しく、冬は暖かい事ですね。
もちろん、「外気温より涼しく、そして暖かい」事は、中々有り得ませんので、
車内を冷房や暖房で涼しくしたり暖かくしたりし、それがどの程度保てるのかが焦点になります。
最近のキャンピングカーのベース車両は、エアコン能力に関して十分な性能を有しており、走行中は快適な車内温度を保つ事が可能です。
問題になるのは、停車時(エンジンストップ時)ですね。
 ■キャンピングカー内の、暑さ対策と寒さ対策について 拡大写真 

 ■キャンピングカー内の、暑さ対策と寒さ対策について 拡大写真 

冬の寒さに関して言えば、外気温より車内温度が下がる事はありません。
一方、夏の晴天時の日向では太陽に熱せられ、車内温度は外気温より上昇します。

現代科学(大げさ)では比較的「温める事」は簡単で、「ヒーターが有る事」でほとんど解決します。
このエンジン停止時の「ヒーター」の代表が「FF式燃焼ヒーター」で、エンジン燃料(ガソリンや軽油)を燃やし、燃焼熱のみ車内に取り込むという一番安全な方式の暖房器具です。高額ですが、かなりの普及率です。
断熱の有無に関係がないほどの高性能で、暖かい車内の実現が可能です。
逆に燃焼熱の様な原始的方法(焚き火とか)とは異なり、「涼しくする事」は簡単ではありません。
太陽光によって車内が熱くなる事は周知の事で、そこで注目されるのがその「輻射熱」の影響を少なくする「断熱処理」です。
しかし外気温そのものが高い場合(降雨日や夜)は、「断熱対策」だけでは車内が涼しくならない事はお判りですね。
この場合は所謂「クーラー」が必要になり、電気が自由にならない場所ではバッテリーに頼る事になりますが、冷却時間の問題もあり長時間稼働は困難な事も多いのです。
一般家庭の様に、普通に電気の供給がある場合には不要なほどの工夫が必要となるんですね。
 ■キャンピングカー内の、暑さ対策と寒さ対策について 拡大写真 

冬寒くない事は保温性が高い事であり、夏暑くない事は遮熱性が高い事です。
似た様な事ですが、熱の移動方向が全く逆です。
つまり、冬暖かい事は夏暑いのですね、困りました。
という事で、次はちょうど良い「断熱処理」について検証してみます。
                                (つづく)
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2015年04月23日
キャンピングカー内の、暑さ対策と寒さ対策について
普段キャンピングカーの車内環境について、製造現場で考えている事を何回かに分けてアップしていこうかと思います。
少しだけ専門的(と言う程でもありませんが)な、お勉強タイムです。

先ずキャンピングカーの、暑さ対策と寒さ対策についての考察です。
ベストな車内の環境は、夏は涼しく、冬は暖かい事ですね。
もちろん、「外気温より涼しく、そして暖かい」事は、中々有り得ませんので、
車内を冷房や暖房で涼しくしたり暖かくしたりし、それがどの程度保てるのかが焦点になります。
最近のキャンピングカーのベース車両は、エアコン能力に関して十分な性能を有しており、走行中は快適な車内温度を保つ事が可能です。
問題になるのは、停車時(エンジンストップ時)ですね。



冬の寒さに関して言えば、外気温より車内温度が下がる事はありません。
一方、夏の晴天時の日向では太陽に熱せられ、車内温度は外気温より上昇します。

現代科学(大げさ)では比較的「温める事」は簡単で、「ヒーターが有る事」でほとんど解決します。
このエンジン停止時の「ヒーター」の代表が「FF式燃焼ヒーター」で、エンジン燃料(ガソリンや軽油)を燃やし、燃焼熱のみ車内に取り込むという一番安全な方式の暖房器具です。高額ですが、かなりの普及率です。
断熱の有無に関係がないほどの高性能で、暖かい車内の実現が可能です。


逆に燃焼熱の様な原始的方法(焚き火とか)とは異なり、「涼しくする事」は簡単ではありません。
太陽光によって車内が熱くなる事は周知の事で、そこで注目されるのがその「輻射熱」の影響を少なくする「断熱処理」です。
しかし外気温そのものが高い場合(降雨日や夜)は、「断熱対策」だけでは車内が涼しくならない事はお判りですね。
この場合は所謂「クーラー」が必要になり、電気が自由にならない場所ではバッテリーに頼る事になりますが、冷却時間の問題もあり長時間稼働は困難な事も多いのです。
一般家庭の様に、普通に電気の供給がある場合には不要なほどの工夫が必要となるんですね。


冬寒くない事は保温性が高い事であり、夏暑くない事は遮熱性が高い事です。
似た様な事ですが、熱の移動方向が全く逆です。
つまり、冬暖かい事は夏暑いのですね、困りました。
という事で、次はちょうど良い「断熱処理」について検証してみます。
                                (つづく)



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