義兄夫妻の幕引き(クロージャー)。
先日、京都在住の義兄経営の「古書」店の閉店があった。
京都大学前にあったその小舎なビルは、まるで童話にでもありそうな小さな建物だ。
しかも、裏には立派な寺院もあり、真夏の昼下がりの蝉時雨がすごい。
知恩寺
半ば自営の彼は、定年がない。
個人事業主の多くは、皆同じだ。
御年65才になる兄は、思い切って閉店を選んだ。
古書の中でも、稀なフランスの学術書を専門するニッチな分野を専門にしていた。
ネット化や国際化の流れには竿を立てる事も出来ず、時代が招いた構造不況も手伝い、閉鎖に至ったと思料する。
Macユーザーの先輩で、いろいろ勉強していた事に、関心した事を思い出す。
というわけで先日、まだ使える物(什器)を貰いがてら、京都まで出かけた。
システムラックや作り込んだデスクは、運び出すのにもエネルギーが要りそうなので遠慮し、ワゴン台や小型のラック等をバン車に積み込んだ。
まあ、なければ困る物は既に購入しているわけだから、「もったいない気持ち」と二人連れで頂く事に、、。
で、そんな中、今まで全く興味を引かなかった、商売品の「フランス古書」を何冊か記念にもらう事に。
ゴキブリに食べられた痕が表紙に残るヤツなど、一興なものだ。
語学や古典に教養の全く無い私には、単なるディスプレイにしかならないかも、、。
なので、欲張らず少しだけにした。
夜は、義兄夫妻の馴染みの店を2軒。
うすくちの料理は名古屋人には珍しくて、レコード盤のジャズを後ろに「マッカラン」をロックで、、。
う〜ん、かっこいいい!
PS;定年が無いって、う〜ん、他人事ではないなァ、、。